適正な墓石の値段とは?一般的な価格の相場を知る

適正な墓石の値段とは?一般的な墓石の相場を知る

どんなお墓を建てたいかを考えるとともに気になる墓石の値段と種類。情報収集を進めていくと、同じ墓石でも値段が違うことがわかります。ここでは、墓石の相場を知ることで、建てたいお墓に対する適正な予算設定をサポートします。


墓石の一般的な相場とは?

墓石の値段の相場は、種類や形状だけでなく地域によっても値段は異なります。たとえば、東京都でのお墓の平均価格(永代使用料+墓石価格)は約256万円。全国だと約196万円となり、約6割が200万円未満で購入しています。


永代使用料とは?

永代使用料という言葉が出てきましたが、ここで言葉の意味を一度押さえておきましょう。永代使用とは、「お墓に使う土地を永代にわたって使用できる権利」のこと。お墓を建てる場合は、霊園や墓地などに永代使用料を払うことで、土地の権利を借りることになります。お墓を建てる相場は、この永代使用料と墓石価格を足したものが一般的です。


永代使用料が上昇し墓石価格は減少傾向に

永代使用料と墓石価格の内訳には次のような傾向があります。東京都における永代使用料は約120万円、墓石では156万円となっています。近年の傾向としては、永代使用料が上昇傾向にあり、墓石価格は減少傾向にあるようです。(メモリアルサービス調べ)


墓石の値段に差が生じる理由とは?

次に墓石によって、価格の相場に差が出る理由をみていきましょう。

墓石を建てる際に違いの出やすい5大要素を以下にまとめました。墓地や霊園の現状と希望を石材店に相談して、ひとつずつ決めていきましょう。そして、最終的な見積もりの比較検討時にはお墓を建てる費用だけでなく、完成後にかかる費用も確認が必要です。


1.墓地の種類

墓地の種類(公営霊園・民間霊園・寺院墓地・共同墓地といった)によって、永代使用料が違います。同じ種類の墓地であっても、地域や大きさ、格式によっても違いが出ます。

  • 公営霊園:200万~1500万
  • 民間墓地:150万~500万
  • 寺院墓地:200万~1000万

このように、種類によっても価格には大きく幅があるようです。墓石を建てたい地域や種類が決まっているなら、一度永代使用料を確認しておくとよいでしょう。


2.石材の種類

墓石の相場は、石の種類や産地、質、量、加工によって大きく変わります。石の種類によっては、同じ量を使っていても、10倍以上の金額差が出てきます。また、石の等級により、価格の違いがあることも覚えておきましょう。等級とは、石の採掘量や品質(石目の乱れ具合など)によってランクづけされるものです。この等級の違いから、同じ石材や見た目であっても、価格に違いが出てしまいます。


3.墓石の加工費

デザインや装飾加工によっても値段は変わってきます。外国産と日本産のお墓では、加工に対する値段も違い、外国産は日本産の半額以上値段が安くなることが多いです。また、削る石材の量も関係してきます。デザインが細かく、削る部分が多くなるようですと、加工費が高くなることを覚えておきましょう。


4.石材の量

使用される石の総量によって変動し、もちろん量が多いほど値段も高くなります。墓石だけでなく、お墓周りの装飾に石を多く使うようであれば、価格が変動してきます。土地の広さによって石材の量も違ってくることから、あらかじめ業者の方としっかり打ち合わせをしておきましょう。


5.施工費

工事を行う際にかかる価格にあたるのが施工費です。施工費は、霊園や墓地の周辺道路環境によって代金が変わります。山奥や整備されていない場所ほど値段が上がり、作業にどんな車や機材を使うかによっても相場に違いが出ます。また、霊園や墓地によっては作業に制限がある場合があるので、霊園・墓地側とも工事工程について確認をしておきましょう。


気になる石材の選び方

墓石を選ぶ際にとくに気になるのが石材です。ここでは、石材を選ぶ際のポイントを詳しくみていきましょう。ポイントとなるのは次の3つです。

  • 吸収率
  • 圧縮強度
  • 色や風合い

吸収率

墓石を選ぶ場合、水の吸収率がひとつの判断基準となります。石に吸収された水は、凍結などにより膨張すると、ヒビ割れや経年劣化を早めてしまいます。そのため、一般的に吸収率が低い石材ほどよいとされることから、墓石を選ぶ際の判断材料にしてみましょう。


圧縮強度

圧縮強度も、墓石選びには欠かせない判断基準です。この圧縮強度が高ければ、それだけ石材の強度も高く、丈夫といえます。石の種類を決めるときには、この圧縮強度を確認しておくことで、丈夫で長持ちする墓石を選ぶことができます。


色や風合い

墓石に使われる石の種類には、さまざまな色があります。墓石を選ぶとき、この色にも注目してみましょう。同じ価格のものでも、産地や種類によって色や風合いも異なります。故人が生前好きだった色などを選ぶことで、故人への想いを形にすることができます。また、お墓を建てる場所が決まっているなら、周囲の景観やすでに建てられているお墓とのバランスを考えてみるのもよいでしょう。


墓石におすすめの石材

では、墓石の石材には、どんな種類がおすすめなのでしょうか。石材の種類や特徴などをみていきましょう。


白御影石

日本で使われる墓石として、もっともポピュラーなのが「白御影石」です。中国産の石材で、流通量が多いことから価格もリーズナブルに設定さています。やや白みがかった色が特徴的で、吸収率や圧縮強度も平均的な石となっています。


インド緑

インド産の石材である「インド緑」は、深い色合いが落ち着きある印象を与えてくれます。強度が高く丈夫なことから、品質面でもおすすめ。艶のある見た目も高級感があり、価格も平均的なことから人気の墓石です。


庵治石

国産の石材のなかでも高品質なことで知られる「庵治石」。香川県産の石材として知られ、希少な種類であることから、価格も高くなっています。高品質な石材を墓石に選びたいなら、石材のなかでも指折りの種類とよべるでしょう。


墓石以外の値段も確認を

一見同じ石を同量使っていたとしても、値段に開きが出る理由が理解できれば、解決方法も見えてきます。たとえば、予算をオーバーしてしまっていたら石の種類や使用量を変更したり、お墓の装飾をシンプルにするなどして加工費を抑えることができます。

また、見積もりを比較検討する際には、墓石だけでなく永代使用料はもちろん、彫刻費用などの細かな費用も含めた総額を確認することも大切です。完成後にかかる管理費用や納骨時の作業料やお布施などの確認もお忘れなく。

墓石や石材店の選び方については、こちらの記事で詳しくご覧いただけます。

  • FaceBook
  • twitter
  • Pocket
  • Line

TOPへ戻る