お墓の値段を左右する3つのポイントとは?

お墓 値段

お墓の購入を考えている方にとって、その値段というのはとても気になるものかと思います。元々お安いものではないお墓ですが、その値段を左右するのはどのようなポイントでしょうか?お墓の値段を決める重要な点をいくつか挙げてみたいと思います。

墓石の種類

お墓に使用する石材は、国産・外国産を合わせて300種類以上もあると言われています。

外国産の石の場合はその原産国が中国・南アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ・韓国・インドと実に様々です。外国産のものよりも国内産の石材の方が値段は高くなっています。その中でいくつか主な石材を紹介したいと思います。


庵治石(あじいし)

数ある墓石の中でも最高級品とされているのが、香川県で採石される「庵治石(あじいし)」です。石の種類としては花崗岩であり、「白御影石(しろみかげいし)」という名前で呼ばれる種類の石材です。しかし、その中でもこの庵治石は別格と言っていいでしょう。


ただ、庵治石と一言でいってもその種類は何十種類もあります。その中でも「石目が細かい」「石の色合いが青い」「斑(石の柄)が均一」な石ほど上質とされています。

この石の特徴はその青みを帯びた石目に、黒い雲母の欠片が混ざり、小さなまだら模様を作り出しているという点です。機能性においても、水を弾く性質が非常に強いため、石に入り込む水分が非常に少ないというところもこの墓石の優れた点です。

ただし、希少性が高いため値段がとても高額です。墓石の大きさにもよりますが、300万~900万円前後の価格帯が一般的と言われています。

花崗岩(かこうがん)

別名「白御影石(みかげいし)」とも呼ばれている石です。

硬度が高く、撥水性も良く、ツヤが出やすい性質のため墓石としては最適で一般的、そして一級品の扱いとなっています。

こちらの花崗岩に属する石も非常に多くありますが、先に述べた「庵治石」以外には、「大島石善石」と呼ばれる、愛媛県で産出される石が高級品として挙げられます。大変硬いため、加工が難しいとされて来ましたが、近年の技術の向上によって様々な彫刻なども可能となりました。


閃緑岩

花崗岩よりも黒味がかった色が特徴の石材です。

白御影石と呼ばれる花崗岩に対して「黒御影石」という名前で呼ばれることが多い石材です。

黒字に白や金色の班が混ざっているのが特徴です。硬度や耐久製にも優れているため、墓石としては人気のある石の一つです。


斑レイ岩

閃緑岩よりもさらに黒が濃いのが特徴の墓石です。

こちらも「黒御影石」と呼ばれます。その中でも世界最高峰とされるのは、スウェーデンが原産の「ファイングレー」「ブラックファイングレイン」と呼ばれる石材です。

硬度・比重ともに群を抜いていて、劣化することが殆どないと言われています。細かな放射状の石目の美しさと、艷やかな黒色が特徴です。


安山岩

花崗岩よりもやや硬度が落ちるものの、こちらも墓石の素材として古くから利用されています。

赤や緑、暗褐色など、花崗岩とは異なる色合いが特徴です。

花崗岩に次いで使われる事の多い石材です。吸水性がやや高いものの硬度が高く耐久性もあります。


石材の使用量・デザイン

墓石に使う石の量が多ければ多いほど、当然ながら墓石の値段も高額になります。

ちなみに、墓石に使用する石の量を表すために「才」という単位が使用されています。「1才」は「1尺(約30センチ)四方の立方体」を指しています。

お墓は、様々な石のパーツから成り立っています。メインとなる「竿石」、その下の土台となる「上台」「中台」「四石」、花入れの「花立」、水を入れる「水鉢」などです。これらの基本となるパーツに加え、竿石と上台の間に飾りとなるような「蓮華台(蓮の形をした台座)」「スリン」といったパーツを組み合わせることもできますが、それに従って金額も高くなっていきます。

これに加え、墓誌や塔婆立てなどを加えると石の使用量はさらに増え、金額も変わってきます。

加工の費用ですが、オーソドックスでシンプルなお墓の場合、加工は容易でその加工料は高額にはなりません。しかし、オリジナルのデザインや細かな細工を施したお墓の場合は、それに合わせて加工料も加算されることになります。


墓地の場所

墓地の場所も、お墓の値段にかかわってくる重要なポイントのひとつです。

同じ墓石で同じタイプのお墓を作ることを考えても、街中にあるような綺麗に整えられた墓地と、山間部にある墓地に作るのでは費用(施工費・据付費)が大きく変わってきます。

区画整理が既にされている整った墓地にお墓を作る場合、建立の工事に必要な機材や材料の運搬も不便ではなく、簡単にできます。

しかし、山間部などの車が近くまで立ち入ることができないような場所にある墓地の場合は、搬入作業が容易ではありません。工事に必要な電源や水の確保も費用に含まれてきますので、このような不便な場所を墓地として選ぶ場合は注意が必要だと言えるでしょう。


お墓の値段を抑えるためのポイントとは?

いかがでしたか?

お墓の値段というのは、「石材の種類」「石材の使用量・デザイン」「墓地の場所」によって左右されるということがおわかりいただけたかと思います。予算をできるだけ抑えたいとお考えの場合は、その3つについて改めて検討し、変更の余地があるかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。

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