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墓石に入れる文字の書体と彫刻について

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墓石に刻む文字についての決まりごとは特にありませんが、いくつかの種類から書体を選ぶことになります。書体や彫刻方法、色入れなどによって墓石の雰囲気や印象が変わってくるので、注意しながら選びましょう。

文字の書体について

墓石建立の仕上げとしての文字を入れるにあたり、まずは書体を選びます。墓石のデザインにもよりますが、主に楷書・行書・隷書・草書・ゴシックの中から選ぶのが一般的で、楷書が一番人気のようです。

最近では書家による筆文字や手書きによるものなど、オリジナルの書体をリクエストするケースもあります。

書体を決める際の注意点

題目を刻む場合、宗派によっては決まった書体があることも。また、墓石正面は楷書で他の細字は行書にするなど、内容によって使い分けることも可能です。書体の種類によって同じ文字でも印象が変わるので、実際に入れる文字を何パターンか見本として印刷した状態で確認し、仕上がりのトラブルを防ぎましょう。

彫刻について

文字の彫刻に関しては、もっとも一般的なものとして「文字彫り」が使われていますが、洋型タイプの人気から、文字を比較的浅く彫ってその周りを縁取るように深く彫る「淵彫り」も増えてきているようです。

お墓のイメージに合わせた彫刻方法

文字以外にもイラストなどを彫る場合には、「線彫り」が一般的です。彫刻技術の発達と、墓石の種類による色味にバリエーションが増えたことで、その墓石の雰囲気にふさわしい彫り方を選ぶ人も多くなっています。

石材店によっては、見栄えのする「掘り込み彫り」や「立体彫り」など、彫刻のバリエーションも豊富なので、お好みのものを選びましょう。

文字の色入れについて

墓石の文字に黒や白などの色を入れるかどうかは、石材店で見本を出してもらい、墓石の色味とのバランスを見て決めましょう。石材によっては、色を入れることで文字がはっきりと浮かび上がり、凛とした表情になる場合も。ここでも、色を入れたパターンとそうでないものを比較検討する必要があります。

退色した際のメンテナンスについて

既存の彫刻文字の色がはげてしまった場合のメンテナンス面においては、自分で色を入れることも可能ですが、最近では墓石のクリーニングサービスの一環としておこなっているところもあります。永く付き合っていくお墓のことなので、まずは石材店へ相談してみましょう。

文字彫刻によって墓石に風格が生まれます

墓石建立の最後の仕上げでもあり、お墓の風格を印象付ける文字彫刻。墓石との相性を見ながら、じっくりと選びましょう。一度彫ってしまったものは簡単に修正することができないので、誤字などにも注意してください。また、花立や水鉢など墓石の付属品への彫刻加工も必要になってくる場合があります。

具体的な書体例などについては、メモリアルサービスの墓石の彫刻・文字とお墓の付属品をご参考になさってください。

墓石に入れる文字の書体と彫刻について

よい墓石の選び方

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ひとくちに“よい墓石”といってもその価値観は人それぞれですが、特に重要視すべきは石の品質です。この先長い間、雨風にさらされることになるので、できるだけ風化しにくい石材を選びましょう。

墓石の種類と産地

墓石に使用される石は、国内産や外国産あわせて300種類以上あります。墓石において、国産のほうが上質と思われがちですが、必ずしもそうとはかぎりません。

石材はいろいろな国から輸入されていますが、もっとも多いのが中国産で、人件費が安いため加工まで行っている場合も。最近では外国産における加工法や品質面が高く評価されるようになり、非常に人気があります。おもな石材についてご紹介します。

花崗(かこう)岩

御影石と呼ばれ、墓石にもっとも多く使われる石材です。雲母、石英、長石がおもな成分で耐久性に優れます。中国やインド産が、価格が安く種類も豊富などの理由で、多く使われるようになりました。国産では本御影石などが品質もよく、古くから人気があります。

安山岩

キメが細かく淡い色合いが人気です。輝石、角閃石、カルシウムなどで構成され、有色鉱物の含有量が少ないため白っぽい色合いの石材。硬度や吸水率では花崗岩に劣ります。本小松石は、皇室の墓石に使われていることで有名です。

閃緑(せんりょく)岩

深成岩の1つで、斜長石や角閃石から成り、輝石、黒雲母、石英を含む石材です。明るめの青や緑が混じり、黒御影石と呼ばれる石材の一種。備中青御影石などがあり、国内では産出量が少なく稀少な石材です。

斑レイ岩

閃緑岩とともに黒御影石と呼ばれる稀少石材。塩基性の深成岩で、斜長石、橄欖石、角閃石で構成され、黒色結晶質を含み、磨くと美しい黒色となります。

高品質な墓石の選び方

簡単にいってしまえば、“品質の良い墓石”とは、耐久性の優れた石材です。といっても、素人目には判断が難しいこと。そこで、見ための美しさだけでなく、耐久性に優れた石材を選ぶための3大重要ポイントをご紹介します。

石の硬度が高い

石の硬度が高いほど、耐久性が強く風化しづらくなります。また、パッと見たかぎりではお墓の表面はツルツルに磨かれていますが、ごく小さな傷や穴が無数にある場合も。硬度が低いと、そこから欠けてしまったりヒビ割れが生じやすくなってしまうので注意しましょう。

吸水性が低い

吸水性の低い石は風化しにくく、耐久性が高いといえます。しかし、水を吸わない石はありません。石の表面には細孔という細かい穴があり、空気や水分が出入りしていますが石材にとって吸水性があることは、良いことではありません。

石が水を吸ってしまうと、鉄分と化合しサビや変色が生じます。また、吸ったところが濃くなるので、見ためにも悪影響を及ぼします。石の撥水性については、石材店にしっかり確認しておきましょう。

キメの細かさ

石をよく見てみると、斑点状の模様になっていることがわかります。こうした小さい粒の集まって石が形成されているのです。この粒が小さくてキメが細かければ、密度の高い証拠。水がしみこみにくく、磨くとツヤの美しい石となります。

色による墓石の選び方

墓石の選び方の基準の1つとして、色の選択があります。色は墓石のデザインなどに合わせて、好みで選ぶものです。しかし、墓石の色はさまざまあり、それぞれ石の特徴を表すもの。墓石の色の特徴を知って、後悔のない墓石の選び方をしましょう。

白系の墓石

白色は縁起がいいとして墓石の選び方で人気があります。白御影石は、中国産のG623やインド産のKGKなど、比較的安価で現在日本でもっとも多く使用されています。国産の真壁小目石は硬質で吸水率も低く、古くから墓石や建造物に使用されている石材です。

グレー系の墓石

グレー系は、墓石としてもっとも一般的な色。落ち着いた石目の印象で種類も多く、中国産、インド産の石材が主流で価格も手ごろです。国産では、札幌軟石や伊達冠石、男鹿石などがあります。

黒系の墓石

黒系の墓石は、縁起がよくないイメージがあり、熱を吸収しやすいため墓石が熱くなりやすく、墓石には向かないとして避けられていました。

近年は、黒御影石は高級感があるとして、黒系の墓石を選ぶケースが増えています。スウェーデン産のファイングレインや、インド産のクンナムは、最高級の黒御影石ブランドとして価格も高くなります。

赤系の墓石

赤系はインド産のニューインペリアルと呼ばれる赤御影石が有名です。またピンク系の桜御影石などもあり、洋型墓石や独自デザインの墓石に多く使用されます。

青系の墓石

青系の墓石では国産の本小松石が、最高級石材として古くから人気。色合いの美しい石材です。また、インド産のインパラブルーなどは、青い結晶が美しく輝く石材で、洋型墓石に多く使われています。

緑系の墓石

深い緑の墓石は、存在感があり石材としても高級。和型、洋型墓石など幅広く使われます。

墓石の色の変化

墓石の色の選び方で注意したいのは、石材が水で濡れると色が変わること。一般的に雨などで濡れると色が濃くなります。キメの細かい石材や、色の薄い白系は色の差が目立ちやすい傾向があるので注意が必要。石材のサンプルで、濡れたときの色の変化を確認できる場合もあります。

墓石のタイプで選ぶ

墓石の選び方で、最初に考えるのが墓石の型。和型、洋型、近年増えているオリジナルデザイン墓などがあります。

和型の墓石

伝統的な墓石の型。一番上から棹石、上台石、中台石、そして一番下に下台石という敷石を置く構造が一般的です。

洋型の墓石

近年増えているタイプ。公園墓地などの増加で人気が高まっています。横長で安定感があり、格調高い印象がある墓石です。

オリジナルデザイン墓

個性を大切にするため、生前に自身のお墓を建てるケースがあります。自分の価値観を自由にデザインした墓石です。また、故人への大切な思いを形にするために、デザイン墓を選択する場合もあります。

まずは石材店に相談しましょう

墓石のデザインや石材も、バリエーションが豊富にあります。カタログを見れば見るほど迷ってしまう方も少なくないでしょう。そんなときは、墓所へ出向いてほかの人の墓石を見て参考にしつつ、ある程度目処をつけてから石材店へ相談しましょう。

同じ石材で建立してから3年以上経過したお墓を実際に確認すれば、「思っていたイメージと違った」というようなトラブルも防げます。詳しくは、メモリアルサービス墓石の選び方をご一読ください。

良い墓石の選び方

墓石の価格相場について

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お墓を購入するときに一番気になる、墓石の価格相場。“お墓を買う”ことに対して、決まりごとがないので、必要な費用も人それぞれになります。今回は、墓石建立の際の費用や価格相場に関する疑問にお答えします。


信頼のおける石材店を選ぶ

石材店を自分で選べる墓所ならば、その地域で長く営業を続けているお店を何軒かあたり、見積もりを比較検討してください。お墓を建立したあとも定期的なメンテナンスなどで長いお付き合いとなるので、専門知識はもちろん、こちらの話もしっかり聞いてくれるお店を選びましょう。


墓所指定の石材店がある場合も、まずはお店へ出向いて実際に施工したお墓を見学したり、工事中の様子も見たりしておいて、できるだけコミュニケーションを取っておくことがその後のトラブル防止にもつながります。また、契約する前に、墓石建立にまつわる費用の相場もチェックしておきましょう。


墓石の形状と参考価格

お墓の形状は、和型・洋型・デザイン型の3つの種類が一般的です。そこからさらに、納骨室を広くしたり、装飾を施したり、墓石が大きい場合は使う石材の量が増えるので、価格が高くなります。

お墓の消費者アンケートによると、墓石の最多価格帯は100万~200万円が47%、100万円未満が31%、200万~300万円が12%という結果に。おおよそ100万円前後が墓石の価格相場と見てよいでしょう。


和型墓石

和型墓石は、仏舎利塔を簡略化した伝統の型。墓石自体は竿石、上台、中台、芝台の4段構成が一般的です。標準型のほか、墓石の上を丸くする香箱加工などの、特別加工を施した高級型などがあります。

墓石、カロート(納骨棺)、外柵が基本構成になっていて、墓誌、花立、燈籠、香炉、卒塔婆立などの装飾品を追加します。石材の種類も多く、標準型から高級型まで価格の相場には幅があります。


洋型墓石

洋型墓石は、公園墓地などの普及に伴って急速に増えている墓石。横に長く、高さは低いため安定感のある墓石です。1段式が標準型で、2段型、3段型があり、丸面取りやアール、くし型などの特別加工を選択することが可能です。

カロート部分は地上タイプと地下タイプがあり、それを囲む外柵部分は前面参道型、前面階段型、たたき仕上げなどの種類があります。花立、香炉などの装飾品も追加で加えることが可能。石材の量が比較的少ないため、ほかの型の墓石に比べると価格を抑えることができます。


オリジナルデザイン墓

オリジナルデザイン墓は、個性を重視して建墓者が生前に建てる場合や、故人への深い思いを表すため、また一族独自のアイデンティティを現すものなど、個性や価値観を大切にします。

そのため墓石の形や、刻印する文字・書体などを、オリジナルでつくることが可能。別途デザイン料などかかるため、価格は高くなる傾向にあります。


墓石の値段に違いが生じる理由

石材店で見積もりを出した際に、想定外の金額になってしまうパターンも少なくないようです。そのおもな理由を4つにまとめました。


石材の種類

お墓に使われる石の種類によって色や耐久性が違います。墓石に使用される石には300種類以上もあり、同じ量でも使用する石によって何倍もの差が出る場合も。

国産の石材は、本小松石や大島石、庵治石など古くからブランドが確立され、高級石材として人気があり価格の相場も高い傾向にあります。

また、国産の石の場合は同じ名前の石でもランクが分かれていて、価格に開きが生じることがあります。同じ石で値段が違うのは、ランクが違うからという理由がほとんどなので、気をつけましょう。

外国産では、中国、インド産が多く、アフリカやヨーロッパ産も流通しています。一般的には、中国産の白御影石が価格も求めやすく日本でもっとも多く使われています。

価格は石材の種類によってそれぞれ違うため、外国産が国産に比べ安いとは一概にはいえません。墓石に使う石材は、種類が豊富にあるので価格もさまざま。石材店でよく確認しましょう。


加工費

墓石のデザインや、装飾加工、墓石が国内か海外産かによって、加工にかかる費用も変動します。基本的に、海外産のほうが安くなる場合が多いようですが、仏教で卒塔婆や墓誌をつける場合もあり、それによって費用も変わっていきます。

墓石の加工には、和型は上部を丸くする香箱加工や、台座部分の切り出し亀腹、蓮華台などの加工があり、洋型にも、墓石の角を丸くする丸面取りなどの加工を施すことが可能です。

デザイン墓はさらにデザイン料や、デザインに合った文字・彫刻料などが必要になり価格が上昇します。装飾品には、墓誌や卒塔婆立のほかに香炉・花立・水鉢・燈籠など、それぞれ種類があり加工も可能です。


石材の量

墓石の大きさや装飾など、石の量をたくさん使えば使うほど価格も上がります。石材の量は、墓石自体の大きさのほか外柵や装飾品の量で決まります。標準墓に比べ、段数が増えたり装飾品を追加するなど、石材の量が増える高級型は必然的に価格が高くなるでしょう。


施工費

墓所の立地など道路環境によって金額が変わります。すでに墓石が設置されていたり、据付型などの施工しやすい状態にあるものは費用が軽くなることも。逆に整備されていないところなど、機材が搬入しづらいところほど人手が必要になる分、費用がかかります。

お墓の基礎工事とは、外柵や石碑を設置するための基礎をコンクリートで造る工事のこと。業者によっては、強度や耐久性を増すための加工を施す場合があります。コンクリートが乾燥後、外柵や石碑を据え付け、香炉など装飾品を設置して完成です。

石材や工事の道具などを運搬する軽トラやクレーンなどの機材が使えると、スムーズに工事を行うことができます。墓地の場所や状況により、機材が使えず人力に頼る場合は価格が高くなります。施工費の相場を事前に確認しておくとよいでしょう。


予算内におさまるように調整しましょう

お墓を建立するときは、何より信頼のおける石材店を選ぶことが大切です。経済的な負担を軽くしたければ、公営霊園をはじめとする指定業者のない墓所を選択するのもひとつの手段でしょう。

墓石の値段だけでなく、墓所へ最初に支払う総額や管理費など、定期的に必要となる金額をしっかり確認してください。石材店の選び方やお金のことを細かく尋ねづらいなど困りごとや疑問などが生じたときには、メモリアルサービスへご相談ください。

墓石の価格相場について

改葬とは?墓じまいと違うの?の疑問に答えます

改葬とは?墓じまいと違うの?の疑問に答えます。

最近増えているという、「改葬」。端的にいってしまうと、改葬はお墓や遺骨を別のお墓へお引越しさせること、墓じまいはお墓を処分することです。改葬や墓じまいの違いについて、わかりやすくご説明します。

改葬とは?

さまざまな事情により、今あるお墓をそのまま別の場所へ移したり、お墓は処分して別の(または新しい)お墓に納骨して供養したりすることを改葬といいます。

改葬を決意する理由

改葬に至る理由のほとんどが、“今あるお墓を管理することが難しくなった”ということ。年に何回かしか行けないような遠方にあるお墓を、自宅から近い場所にお墓を移すことでお墓参りをスムーズにしたい、といった声が多いようです。

「管理ができなくなったら、無縁仏になってしまうのでは?」といった不安や、「次世代の負担を軽減したい」という前向きな想いなど、さまざまな理由で改葬するケースが最近では増えています。

墓じまいとの違い

今あるお墓を処分して、散骨や自然葬、永代供養墓などを利用する場合は、自分たちが管理をするお墓を移すということにはなりませんので、改葬ではなく墓じまいとなります。そのため、お墓を処分して自分たちが入るお墓がなくなる、という事態になる可能性も。

「お墓の継承者がいない」、「次世代に負担をかけたくない」などの理由で墓じまいをするケースも珍しくはなくなっていますが、墓じまいをするときには、自分たちも含めて将来はどんな形での供養を考えているのかを親族へ相談しておく必要があるでしょう。

改葬に必要な費用について

改葬の際は、現在のお墓は更地にして返却する必要があるので、墓地の解体費用が必要です。今ある墓石をそのまま別の場所へ移動させる場合には、これに運搬費用が加わります。

さらに、移転先のお墓の購入、遺骨を取り出す際に必要な法的手続きや移転先で納骨する際の法要など、多大な時間とコストが必要になることも珍しくありません。

寺院の場合は離檀料に注意

現在のお墓が寺院にある場合、今までの感謝を込めて改葬の旨を相談してください。離壇料として相場よりも多額のお金を請求されるケースもあるので、お互いに納得のいく改葬が行えるように話し合いましょう。

また、無用なトラブルを避けるためにも、改葬することに関して親族の理解をしっかり得ておきましょう。

改葬とは、お墓や遺骨のお引越し

ひとくちに改葬や墓じまいといっても、その理由は人それぞれで、さまざまなケースが考えられます。改葬や墓じまいを考えて情報収集することは大事ですが、自分とまったく同じ事例が見つかるとも限りません。

お墓に関する疑問や手続き方法など、気になることがございましたら、メモリアルサービスの改葬のまとめページをご参照のうえ、お気軽にご相談ください。

「公営 稲城・府中メモリアルパーク」が完成しました

東京都稲城市にて稲城・府中墓苑組合が整備を進めてきました「公営 稲城・府中メモリアルパーク」が完成しました。
本年度の募集は、9月1日(火)〜9月25日(金)となります。
(申込み資格等がございます。詳しくは、9月1日(火)より配布される「申込みのしおり」をご覧ください。)

まずは、お気軽にお問い合わせください。

墓石の正しい掃除方法でお墓参りも清々しく

墓石の正しい掃除方法でお墓参りも清々しく

お墓参りの際には、墓石をしっかりとお手入れしておきたいもの。正しい掃除方法でお手入れし、墓石の劣化を防ぎましょう。ご先祖様への感謝を込めて、いつまでもきれいなお墓を保つための掃除方法をご紹介します。

墓石の掃除方法は石質によって変わる

長い時間風雨にさらされ、ホコリや排気ガスによる油汚れ、カビなどさまざまな汚れが付着した墓石をスッキリときれいにするには、正しいお手入れが必要不可欠。

お墓をお掃除する前に、石材店に墓石の材質やどんなコーティングをしてあるかを確認しましょう。

誤った掃除方法

墓石は水洗いが基本で、家庭用の洗剤などはシミの原因になります。最近では墓石専用のお掃除セットや専用洗剤などがありますが、使用の際は目立たないところで試してから使いましょう。

墓石を傷つける可能性も

また、金属タワシでゴシゴシ洗ってはいけません。コーティングが剥がれて墓石に傷がつくばかりか、石に付着した金属がサビの原因になり、墓石の劣化を早めてしまいます。

墓石にヒビや欠損を見つけた場合は、特に丁寧に洗い、早めに業者へ依頼するなどして補修しましょう。

掃除道具について

掃除の前に、まずは必要な道具を確認しましょう。

●墓石周辺用

  • ごみ袋
  • 剪定ばさみ(植木のある場合)
  • スコップ・ザル(玉砂利洗浄用)

●墓石用

  • 歯ブラシ、または硬さのある天然毛刷毛
  • スポンジ
  • 雑巾やタオル2~3枚
  • 軍手や爪楊枝

墓石掃除の3つの手順

お墓の掃除といっても、細かく分けるとたくさんの作業があります。それぞれの手順を見ていきましょう。

お掃除の手順 墓石周辺編

落ち葉集めや雑草取り、植木の剪定、玉砂利の水洗いをします。玉砂利はスコップで掘り起こし、目の粗いザルに入れて水で洗ってから敷きなおしてください。

花筒、線香皿などは取り出して、歯ブラシで洗い、乾いた布で拭きましょう。

お掃除の手順 墓石編

墓石に水をかける前に、枯葉や砂ぼこりなどの細かい汚れを取り除く必要があります。除塵後、たっぷりと水をかけてスポンジや雑巾などで上から下へと拭きあげてください。

全体を拭きあげたら、固めに絞ったタオルで墓石を軽くトントンと叩きながら、表面に残った水分を吸い上げます。水垢のつきやすい墓石の連結部分の立ち上がり角部は特に丁寧に。

水垢のつきやすい墓石の連結部分の立ち上がり角部は特に丁寧に。こうすることで、細孔に残った水分や汚れもきれいに吸い上げることが可能です。

さらに石質の硬い材質などは、乾いた柔らかい布で乾拭きすると、ツヤが出てきます。

お掃除の手順 彫刻文字編

文字部分は、先のとがったブラシや使い古して毛先が広がってしまった歯ブラシなどで汚れを掻き出します。蜘蛛の巣などがある場合は、つまようじを使うと楽に取ることができてオススメです。

墓石同様、先に汚れを取り除いてから水で洗浄してください。軍手をはめてから水を含ませ、指でなぞるようにしてもよいでしょう。最後は、固めに絞った布で叩きながら仕上げ拭きをして完了です。

正しいお手入れ方法でお墓をきれいに守りましょう

ついつい最初に水をかけてしまいがちですが、ちょっとひと手間かけるだけで、お墓をより永くきれいに保つことができます。

「いつもきちんとお手入れしているのに汚れが気になる。」「経年によってカビやシミ、サビが発生してしまった。」そんなときには、墓石洗浄専門業者へ依頼するのも手段のひとつです。

そんなときには、お墓に関するさまざまなお悩み・相談を承っているメモリアルサービスへお気軽にご相談ください。

墓石の正しい掃除方法でお墓参りも清々しく

墓石に文字を入れる時の値段の相場は?

墓石に文字を入れる時の値段の相場は?

いざ墓石を購入する際に気になるのが、文字を刻むためにかかる費用。

最近では、お墓の建立料金に含まれている場合もあり、文字の追加や色入れ、好きな言葉や絵などを刻むなど、彫刻パターンも多様化しつつあります。

墓石に文字を入れる時にかかる費用は?

新しくお墓を建立する際には、彫刻費も込みの料金になっていることが一般的ですが、戒名の場合は別途費用がかかる場合もあります。

また、追加で彫る場合は文字数ではなく、1名単位(戒名・生前の名前・死亡年月日・年齢)で約5万円となることが多いようです。このとき、納骨手数料込みの料金なのかどうかも確認したほうが良いでしょう。

別途の費用がかかる場合も

石材店が持ち帰って彫刻作業するケースでは、別途運搬費がかかることも。竿石に彫る場合は、性魂抜きや性魂入れなどが必要になるのでプラス2万円ほどかかります。

文字の塗り直し

文字の墨入れは、必ずしなくてはならないものではありません。墓石の材質などに合わせて、墨入れをするかしないかを石材店に相談するとよいでしょう。

文字の塗装にかかる費用

文字の塗り直しは専門業者に依頼すると1~3万円になりますが、黒や赤色なら自分でも塗りなおすことが可能です。ホームセンターなどで手に入るラッカースプレーやペンキなどを使いましょう。

こまめなケアで劣化を防ぎましょう

ただ、白色や金色は仕上がりに違いが出るので、業者に任せるようにしてください。文字に色を入れた場合、約2~3年で塗料が落ちてくるので、お墓の劣化を防ぐには定期的なケアが欠かせません。

文字入れの際にトラブルが起きないようにするには?

墓石選びの際に信頼できる石材店を見つけることも重要ですが、文字入れの際には「文字が違う」「思っていたものと違った。」などといったトラブルが生じることもあるようです。

サンプル見本だけではなく、完成見本などで字体を含めた誤字やバランスを確認するようにしましょう。また、追加の文字入れの場合は、もとから刻まれている文字の書体と合わせた完成見本で確認を。

もとの文字となるべく同じ書体にしてもらうなどしてバランスを調整しましょう。納骨する際の手数料込みの料金なのかどうかも、合わせて確認しておいたほうがよいでしょう。

文字入れはお墓建立における重要な仕上げ作業

新しくお墓を建立する際には、場所選びから墓石の材質やデザインなどさまざまな選択を済ませたところで、最後の仕上げとなる文字入れの際にも入念なチェックが必要です。

墓石の顔ともいえる文字入れや追加の文字入れに関しても、仕上がり見本を確認することで、トラブルは未然に防ぐことができます。一般的な書体でないものや絵柄などを入れる際など、ちょっとした疑問があるけど、直接聞きづらいという方は、お墓選びをトータルサポートしているメモリアルサービスへご相談下さい。

墓石に文字を入れる時の値段の相場は?

墓石の種類と価格の相場は?

墓石の種類と価格の相場は?

一生に一度あるかないかの買い物となるお墓。購入前に墓石の種類や特徴、価格の相場をリサーチしておくことで、信頼できる専門業者かどうかを見極めるためにも必要な知識を身につけておきましょう。

お墓の種類と価格相場について

お墓のデザインには法的な決まり事もなく、さまざまなタイプのものを自由に選ぶことができます。

当社調べでのお墓の種類の内訳は、和型11%、洋型71%、納骨堂や永代供養墓・樹木葬など24%、デザイン墓3%。

洋墓人気の理由はそのデザイン性や外柵工事が不要のため、墓地が有効に利用できるというメリットが注目されていることにあるようです。

墓石の平均相場は100万~200万円

お墓の消費者アンケートによると、最も多い墓石の価格帯は100~200万円が47%、100万円未満が31%、200~300万円が12%となっています。

墓石の種類について

お墓に使われている石の種類には、国内外合わせると300種類以上あります。その価格もピンからキリまで。

基本的に、長年の風雨にさらされることになるので、耐久性はもちろん墓所の立地条件に適した石材を選ぶことが大切です。

墓石に必要な条件

お墓に適している石種の3大条件は、石の硬さ・吸水性の低さ・耐久性です。古くから日本のお墓に使われてきた石種は、庵治石、小松石、大島石、万成石などの種類があります。

最近では、外国産の輸入石材の流通も増加していて、国内のお墓の大半を中国産の石材が占めつつあるほど。国内産の需要と砕石量ともに減少傾向にあるぶん、希少価値が高まっているのも現状です。

墓石購入の際に注意すること

墓石購入の際には金額面ばかりでなく、石材のメリット・デメリットをちゃんと説明できる、しっかりした品質で建立後のアフターサービスにも対応しているなど、信頼のおける石材店を選ぶことが大切です。

石の質を確かめる

また、実際に建立予定の墓所へ出向き、どんな石材のお墓が多いのか、石材店が施工して3年以上経過している墓石のチェックをすると、適した石材かどうかがわかります。

石の種類が同じ名前や産地の石でも等級によって価格が違うので、納得のいくまで比較検討をしましょう。

予算内におさまるように調整する

もしも見積もりの時点で予算オーバーしていたら、石の種類を変更したり、石の使用量を減らしたり、お墓のデザインをシンプルなものにして加工費を抑える、などの工夫をしましょう。

そして、見積もりを比較検討する際には、建立で支払うすべての費用が含まれた価格なのかどうかを確認しておきましょう。

墓石選びの際は信頼できる専門業者を選びましょう

価格の安さや石の良さばかりアピールしてくるのではなく、デメリットもきちんと教えてくれる専門業者を選ぶことが重要です。

また、実際に墓石の品質を確かめるためには、完成直後の状態でなく、建立してから3年以上経過したものを自分の目で見て確認することも大切です。

そして、必ず見積書や完成図面、契約書をきちんと出してくれる、どんな疑問にも丁寧にしっかりと答えてくれる専門業者を選びましょう。

メモリアルサービスでは、石材店の選び方についてもご相談を承っております。墓石選びにお悩みの方は、お気軽にご相談くださいませ。

墓石の種類と価格の相場は?

改葬するうえで必要な手続きについて

改葬するうえで必要な手続きについて

お墓のお引越しともいえる改葬には、申請手続きが必要になります。墓理法(お墓に関する法律)により、手続きを怠ると遺骨の窃盗になることも。代行サービスもありますが、必要書類をそろえれば個人でも手続き可能です。

改葬とは?

改葬とは遺骨を別の場所に移動することで、いわゆるお墓のお引越しです。一見聞きなれない言葉かもしれませんが、ここ最近、都市への人口一極集中や継承者減少などによって、遠方にあるお墓をアクセスしやすいところに移す人が増加中。その際に、予想外に費用がかかる、手続きに戸惑うといったケースも増えています。

改葬までの流れ

改葬を行うには、市町村長に許可を得ることが必須です。改葬が完了するまでの手順を見ていきましょう。

1.受入証明書、埋葬証明書を取得する

新しい墓所を購入したら、受入証明書を管理者に発行してもらいます。まだ改葬先が決定していない場合は、改葬申請の際に「自宅」と記入してください。

現在では遺骨を自宅に保管することは違法ではないので、問題ありません。そして、現在の寺院や霊園管理者に埋葬証明書を発行、または埋葬証明の欄に記入・捺印してもらいます。

2.改葬許可申請書を取得し、現在の墓地の管理者から署名・捺印をもらう

法律により、改葬するためにはまず、改葬許可証が必要です(ひとつの遺骨に対して1枚必要)。

改葬許可証を取得するためには、現在の墓地所在地の管轄である役所から改葬許可申請書を取得します。その後、現在の墓地の管理者から改葬許可申請書に署名・捺印をいただいてください。

また、同じ寺院や霊園内の永代供養墓や散骨、海外のお墓へ移動する際には、改葬申請の必要はありません。

3.改葬許可証を取得する

改葬許可申請書、受入証明書、埋葬証明書などの必要書類を現在の墓所の管轄内の役所へ提出し、改葬許可証を取得します。必要書類についてはお住いの市区町村によって異なりますので、事前の確認が必要です。

4.墓じまい(墓地の撤去)や供養を行う

現在の墓地から遺骨を移動するために墓じまいを行います。墓じまいとは、墓地を更地にして管理者へ返還すること。墓石を撤去するとともに、区画を更地にしなければなりません。また、遺骨を移動する際には供養を行います。

5.改葬先へ埋葬、開眼供養を行う

新しい墓所へ埋葬する際に、改葬許可証を提出して手続きを行ってから供養をした上で、納骨すればお墓のお引越しは完了です。

改葬にかかる費用について

墓じまいや遺骨の移動などにかかる費用は50~100万円ほどが相場です。改葬そのものにかかる費用の内訳は、一般的に以下のようになります。

  • 墓石処分や区画整理費用 1平方メートルあたり10~15万円
  • 遺骨の取り出し費用 1遺骨あたり4~5万円
  • 納骨費用1遺骨あたり2~3万円
  • 墓石運搬費(墓石を改葬先でも使用する場合)20~80万円※墓石の大きさや距離による
  • 埋葬証明発行手数料 1通につき400~1500円

改葬や墓じまいには法的な手続きが必須

改葬には法的手続きやある程度の費用が必要ですが、個人による申請が可能なため、スムーズに進められるように事前準備をしておくことが大切なポイントです。

メモリアルサービスでは、改葬元と改葬先でのやり取りやその費用などに関するご相談も承り、トータルサポートを行っております。お気軽にご相談ください。

改葬するうえで必要な手続きについて

墓じまいにまつわるトラブルを防ぐには?

墓じまいにまつわるトラブルを防ぐには?

諸事情により、お墓の継承問題解消のための「墓じまい」に起こりがちなトラブルとは?費用面や親族間における理解不足などによるトラブルを防ぎつつ、スムーズに墓じまいをするためのポイントをご紹介します。

墓じまいとは?

墓じまいとは墓地の区画を返却すること。最近では、墓石を撤去し、納骨されている遺骨を引き取って別の形での供養を選択する人が増えています。

墓じまいを選択する理由

その最大の理由は、お墓の継承者がいないということ。他にも、お墓が遠方にあり墓参りが困難なため、維持管理ができないというケースも見受けられます。

お墓の継承者がいないと墓地は荒れてしまい、長期管理費などの支払いも滞るので、無縁仏としてお墓を撤去されてしまうことに。

そういった理由から、ご先祖様を無縁仏にしないよう、永代供養や散骨、自宅供養に切り替える目的で墓じまいをする人が増えています。

この場合、改葬と言ってお墓の引っ越しと同じ意味合いで行われますが、墓じまいは、お墓がなくなるということ。その後どのような形で供養をするかも決めておかなければなりません。

樹木葬や散骨、海洋葬などの自然葬を選択する人も増えてきて、亡くなったらお墓に入る、という考え方が薄れつつあるのも現状です。

墓じまいに起こりがちなトラブルとは?

墓じまいをスムーズに行うためには、そのための知識とさまざまな準備が必要になります。以下の墓じまいに起こりがちな3大トラブルを参考にして、時間をかけて準備を進めることが大切です。

費用におけるトラブル

●離壇費用(対寺院)

寺院で墓じまいを行う際には、離壇料(一般的に10~20万円程度)が必要ですが、予想以上の離壇料を請求されてトラブルになるケースも。

寺院によって金額設定はまちまちなので、金額に疑問をもったら金額設定の理由を尋ねるなど、よく話し合って納得のいく離壇料を決定しましょう。

●墓石の撤去費用(対石材店)

墓じまいの際には、お墓を更地にした状態で返却する必要があります。このときに、信頼できる専門業者に依頼できれば良いのですが、「指定業者制度により予想以上の金額を提示されて困ってしまった。」というケースが多いようです。

墓所の環境によって作業に手間がかからない場合は低料金で済むこともありますが、人手がたくさん必要になるような立地だと致し方ありません。

業者とよく話し合ったうえで、どうしてその金額になるのかを納得するまで説明してもらいましょう。

親族間におけるトラブル

「お墓を処分すると寂しい」など、心理的なものと費用負担面でトラブルになるケースが多いようです。

特に、墓じまいしてお墓を撤去してしまうと、先祖様を軽視しているととらえられがちですが、墓じまいの際にはお墓を撤去する前に供養もとで「魂抜き(閉魂供養)」を行い、墓石をただの石にかえる法要を行います。

ただの石となったものは、石材店に撤去してもらい、新たな形でちゃんと供養するということをしっかり理解してもらいましょう。

必要書類におけるトラブル

墓じまいをするための必要書類は、寺院や霊園によってさまざまです。現在利用している墓地で墓じまいするためには、どのような手続きが必要なのかを確認しましょう。

事前にトラブルを回避するために

墓地埋葬法が制定された昭和23年には墓じまいの概念がなかったため、現在はお墓の引っ越しとなる改葬の一部として取り扱われています。

しかし、法的な決まり事が無いことから、墓地管理会社や自治体によって取り扱いはさまざまです。

墓じまいのために必要な書類やそれにかかる費用など、専門の代行業者に依頼するのも手段のひとつです。ただ、親族間におけるコミュニケーションは、時間をかけてゆっくりと理解を得ることが必要です。

時間に余裕をもって墓じまいの準備を進めましょう

トラブルを事前に回避するためには、墓じまいに対する親族からの理解を得て、必要な費用や書類などを準備するのに1~3年ほどかけてゆっくりと進めていくことが大事です。

また、墓じまい後にどういう形で供養するのかについて親族の了承を得ておくことも必要になります。メモリアルサービスでは、墓じまいや改葬などのトータルサポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

墓じまいにまつわるトラブルを防ぐには?