お墓に入るときに悩むのが「分家が、本家のお墓に入っていいのか?」という悩み。お墓の悩みは、家族はもちろんご先祖様にも関係するため、しっかりと疑問を解決しておきましょう。
本家と分家の違いとは
そもそも、本家と分家にはどのような違いがあるのでしょうか?お墓との関わりを探る前に、両者の違いをみていきましょう。
本家とは
本家とは、代々その家族が住んでいる家のことを言います。一般的には長男が継ぐことが多く、家族にとっての「核」のような役目を持ちます。
分家とは
分家とは、本家に住んでいた人が、新しく建てた家のことを言います。次男や三男が家を建てるときに呼ばれることが多く、「新しい家族の家」と呼ぶことができます。
家だけでなく住んでいる人を指す言葉にも
本家と分家という言葉は、家だけでなく、そこに住む人のことを指して使われます。たとえば、本家にお嫁さんが来れば「本家の人」に。分家にお嫁さんが嫁げば「分家の人」と呼ぶことができます。
分家が本家のお墓に入っていいのか?
ここから「分家が本家のお墓に入っていいのか?」という悩みについてみていきましょう。
基本的には別のお墓に入る
基本的には本家と分家は、別のお墓に入るのが一般的です。お墓とは、「その家の墓」という意味が込められています。そのため、本家と分家が一緒のお墓に入ると、ふたつの家が混ざってしまい、混乱のもととなります。古くからの慣習では、本家と分家のお墓は分けるようにしていた点を覚えておきましょう。
法律的には同じお墓でも問題ない
法律的な面を見ると、本家と分家が同じお墓に入ることに問題はありません。お墓の使用者(永代使用権者)の了承があれば、お墓に入るうえでの制限はとくになし。近年では、本家と分家に関わらずお墓を選ぶケースも多く、慣習にとらわれないお墓選びが進んでいます。
時代の流れや考え方の変化
どうして慣習にとらわれないお墓選びが進んでいるのでしょうか?ひとつは、結婚や男女の寄り添い方が、時代とともに多様化してきた点があげられます。
また結婚観の多様化は、お墓に対しての考え方も柔軟にしてきました。そのため、「お墓は別々にする」「実家のお墓で眠る」といった、新しいお墓選びが増える要因となっています。
慣習や考え方をあらかじめ話し合うことが大切
まとめてみると、「分家が本家のお墓に入っていいのか?」という悩みへの回答は、「法律上は問題ないが、一般的な慣習ではお墓は別々にする」となります。
考え方が柔軟になることはよいことですが、古くからの慣習はその家にとって重要な意味を持っているもの。お墓を選ぶ際は、生前のうちに、両者の考え方をきちんと話し合うことが大切です。しっかりと話し合って、お墓選びのトラブルがないようにしておきましょう。
本家と分家の意味を知ってお墓選びの判断材料に
慣習には、長い時間を積みかさねた重みが込められています。同じように柔軟な考え方には、その人の生き方を表現するという大切な意味を持っています。お互いの考え方をきちんと知っておくことで、お墓を選ぶ際の判断材料に役立てましょう。
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