お葬式では、場面ごとに喪主による挨拶が行われます。喪主にとって、挨拶のタイミングや話す内容などは押さえておきたいもの。今回はお葬式の流れに沿って、挨拶の例文を交えながらご紹介します。
喪主は家族の代表
葬儀において喪主は、一家の代表者として葬儀を取り仕切ります。故人を想い、わざわざ駆けつけてくれた参列者に対して、失礼のないような振る舞いや挨拶が大切です。喪主が挨拶をする場面を、挨拶例とともにみていきましょう。
1.僧侶を迎える
まず喪主の行う挨拶は、お葬式にお迎えする僧侶への挨拶です。故人を安らかに送る手助けをするのが僧侶の役目。失礼のないように、きちんと挨拶をしておきましょう。
<挨拶例>
「本日はお忙しい中、ご足労いただきありがとうございます」
「なにぶん不慣れでございますので、ご指導いただけますようお願いいたします」
2.受付開始
受付では、お葬式に足を運んでくださった方々を、喪主がお迎えします。遠方から駆けつけてくれた方や、仕事などの合間をぬって参列してくれた方に、きちんとお礼の気持ちをお伝えしましょう。声をかけていただいた方には、感謝の気持ちも伝えておきましょう。
<挨拶例>
「本日はお忙しいところ、ありがとうございます」
「故人も喜んでいることと思います」
「ご丁寧にありがとうございます」
3.出棺
葬儀が終わり、出棺になったら、喪主による挨拶が行われます。ここでは参列した方や、故人が生前お世話になった方への感謝を述べます。また、故人の人柄やエピソードを伝え、死因についても簡単にふれておきましょう。最後に、今後への想いなどを述べて出棺となります。
「本日はお忙しい中、〇〇(故人)の葬儀にご会葬いただきありがとうございます」
「生前中のご厚誼に、厚く御礼申し上げます」
「晩年〇〇(故人)は趣味の旅行に~(エピソードなど)」
「私どもは未熟ではありますが、故人の教えを守り、精進していく所存です」
4.精進落とし
出棺後に火葬を終えると、精進落としが行われます。ここでもはじまりと終わりに、喪主による挨拶が行われます。無事葬儀が終わったことへの感謝とともに、今後ともよい関係を築けるようお願いするようにしましょう。
「おかげさまで、滞りなく葬儀を終わらせることができました」
「本日は最後までお見送りいただきありがとうございました」
「少しの時間ではありますが、ごゆっくりとおくつろぎください」
「残された家族一同頑張ってまいりますので、今後とも変わらぬご支援をお願いいたします」
場面ごとの挨拶の意味を確かめておく
葬儀での挨拶は、喪主本人だけでなく、家族や故人の印象にまで影響を与える重要なものです。それぞれの場面に相応しい挨拶は何か、1つずつ意味を確認しながら述べるように心がけましょう。
メモリアルサービスでは、お墓や霊園選びのお手伝いはもちろん、葬儀のご相談も承っております。葬儀のことで不安がある際は、ぜひ私どもにお声かけください。